「周辺領域を保持した」ズーム表示


近年、防犯意識の高まりから、商店街や街中をはじめとして、 多くの場所で監視カメラによる映像監視が行われている。 一般的に監視映像中には、閲覧者が特に注目すべき領域である動く物体や人物といった関心領域が存在し、 その詳細を知るためにはズーム表示が必要である。

本研究では、監視映像中の関心領域を自動的にズーム表示するとともに、その周辺領域についても、 重要度に応じて変形させ表示することにより、一画面の中で関心領域の「詳細」と、監視領域「全体」 の状況が同時に一目で把握できるズーム表示を実現する。


「周辺領域を保持した」ズーム表示





センサ情報の統合による公共空間の三次元可視化(ディジタルジオラマ)


近年、世界中のいたるところに固定カメラやRFIDリーダやGPS受信機など、様々なセンサが設置されている。

本研究では、撮影空間における人物のプライバシを侵害することなく、 人物の動きが直観的に理解できる三次元ビュー「ディジタルジオラマ」を提案する。 ディジタルジオラマでは、(1)ビュー制御、(2)リアルタイム画像の提示、(3)プライバシ制御 の機能により、 公共空間に設置された複数の固定カメラおよびRFIDリーダから得られるリアルタイムの センサ情報を三次元幾何情報に基づいて提示する。


ディジタルジオラマの概要
ディジタルジオラマの動作例





環境の三次元モデルの構築


近年、拡張現実感や複合現実感などの分野において、視覚的に美しい環境の三次元モデルの 需要が高まっている。三次元モデルを作るためには、環境内の物体の位置や大きさの詳細な 計測が必要であり、そのためには多大な労力を要する。そのため、カメラを動かして 環境を撮影し、複数の視点からの画像を基に三次元モデルを構築するStructure from Motion (SfM)と呼ばれる手法が提案されている。

SfMは任意の形状の物体に対して適用できる一般的な手法であるが、多大な計算を必要とする。 我々は、物体の各面が長方形で近似できるような環境を想定し、そのような環境に 対して適用可能な計算負荷のより少ない手法を検討している。


概念図
概念図
復元対象の環境
復元対象の環境
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復元結果

研究テーマ一覧